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広く浅くでいいので、全分野を網羅すること

 どんな風に対策するといいですか?具体的にお願いします。

とにかく問題を解くしかないね。1冊の問題集を繰り返しやるのがいいのか、いろいろ試してみるのがいいかはその人次第。とにかく重要なのは「出題される分野をすべて一通りやってみる」こと。その際、ひとつひとつの分野を完全にマスターしていく必要はないぞ。
けど、非言語の損益算と推論はできるようになっておくべき。
言語は、学校の先生が言うような言葉や言い回しをよく聞いておくこと。改めて「勉強」するというよりは、日常生活の中で確かめていくといいね。



絶対ありえない選択肢を外すのがまず一番だね


 当たる確率を高める解答方法はありますか?


非言語ではまず、絶対にありえない選択肢を外すこと[※1]。問題を読むだけで、少なくとも桁が違うなとかね。これは結構あるんだよ。そのクセをつけておけば、計算間違いをしたときにも気付けるから。
あとは、問題よっては、出てくる数に関わる数以外の選択肢は外せるという問題[※2]もあるよ。ただこれは考え方をわかってないと、間違う可能性もあるから要注意。
あとは、作問者の心理としては選択肢を当てはめてみるとそのまま検算ができてしまう問題[※3]では、最初のほうに答えは置かないよね。
だから選択肢の中で、正解の出現率を見るとやっぱり端っこ(最初と最後の選択肢)は少ないかもしれない。
まあただ、そんなことばかり考えてないで真面目に準備しておいた方がいいと思うけどね(笑)。


素早く、効率的に解くのが最大のコンセプト


 ところで、伊藤先生の執筆されている『超速マスター!SPI無敵の解法パターン』の特長は何ですか?


SPIは、問題を見てその場でどれだけ工夫して解けるかを試される場合が多く、また1問にかけられる解答時間が極端に短い。
これらのSPIの傾向を踏まえ、効率的に問題を解いていくための攻略法を満載しているよ。
いちいち公式を立てなくても暗算で解ける問題も多いし、図にしてみればパッと解ける問題もある。そこで本書では、それぞれの分野で最も効率的な解法を提示しているんだ。

SPIは、社会に出るための準備なんだよ


 最後に学生さんに応援メッセージをお願いします!


うーん、SPIは単なる勉強じゃないってことをわかってほしいね。では何かというと、「社会に出るための準備活動」なんだ。
今まで学校で学んできたことを試すのではなく、これから実社会でうまく適応できる人間なのかを見てるんだよ。つまり地頭が鋭くなくても良い、頭をいかにこまめに回転させられるかということだ。
やればできる!立派な社会人になるための試練だと思って、がんばれ!!






   ※ここで使用する例題は、問題点が明確になるように実際の問題よりも単純化しています。

[※1] 絶対にありえない選択肢を外す

例 題
商品を100個仕入れ、仕入れ値の40%増しの定価で70個を売った。
残りの30個については、仕入れ値の30%増しの価格に値引きして全部を売りさばいた。
商品全体では、仕入れ値に対する利益率は何%になったか。
選択肢
A 30%  B 32%  C 35%  D 37%  E 40%
解き方
・最も高い利益率が40%で、一部を値引きして30%の利益率で売ったのだから全体の利益率は40%よりも低い。→Eは✕。

・値引きした方の利益率が30%で、一部は利益率40%の定価で売っているので全体の利益率は30%よりも高い。→Aは✕。

・利益率40%で売った商品と、利益率30%で売った商品の数が同数なら、利益率は、40%と30%のちょうど中間の35%になる。
この場合は、利益率40%の定価で売った数のほうが多いから、全体の利益率は35%よりも高くなる。
よって、正解の範囲は、35%を超え、40%未満の範囲にある。
35%以下の選択肢は消去。

この選択肢の中では、「D 37%」だけが正解として残る。

[※2]問題に出てくる数に関わる数の選択肢以外は外す

例 題
現在父の年齢は39歳で,息子の年齢は5歳である.父の年令が息子の年齢の3倍になるのは何年後か。
選択肢
A 8年後  B 9年後  C 10年後  D 11年後  E 12年後
解き方
父の年令が息子の年齢の3倍になったとき、そのときの年齢は3の倍数である。
現在の父の年齢が39歳で、3の倍数になっている。
3の倍数+3の倍数=3の倍数  
※注 3A+3B=3(A+B)  A,Bは自然数とする。

言い換えると、3の倍数-3の倍数=3の倍数
※注 3A-3B=3(A-B)   A,Bは自然数かつA>Bとする。

よって、正解も3の倍数。
選択肢は「B9年後」と「E12年後」のどちらかに絞られる。
「B9年後」を当てはめると、父39+9=48、息子5+9=14
3倍ではないから、答はBではなく、「E12年後」。

念のため「E12年後」を当てはめると
父39+12=51、息子5+12=17 →3倍になっている。

☆ポイント
整数解の問題では、倍数や、割ったときの余りに注目すると、選択肢を絞り込んで「当てはめ」で解けることがよくある。

[※3]当てはめで答えがわかる問題では、選択肢の最初と最後を外す

例 題
50円切手と80円切手を合わせて25枚買ったら1610円になった。80円切手は何枚買ったか。
選択肢
A 9枚  B 10枚  C 11枚  D 12枚  E 13枚
解き方
方程式で解けるような問題は、解答候補を当てはめてみるとすぐに正解かどうかがわかる。
「A9枚」を当てはめてみると、80円が9枚と50円が残り16枚だから
80×9+50×16=1520 となり正解ではないと分かる。

☆ポイント
このような「当てはめ」ですぐに正解かどうかが分かる問題では、作問者の心理として最初や最後に正解を置きたがらない傾向がある。
回答者は「当てはめ」で解く場合、最初や最後から当てはめる傾向があり、
「解き方も考えずに、当てはめてみたらいきなり正解だった」では困るから。
しかしこれは絶対ではないですよ!

ちなみに、1610円にするには先ほどの1520円に90円足せば良い。80円切手が1枚増えると50円切手との差額が30円増えるので、90円にするには80円切手をあと3枚増やす。
よって正解は「D 12枚」。
(80×12+50×13=1610)

伊藤誠彦(いとうのぶひこ)先生




就職アドバイザー。
(有)ジュピター代表取締役。

進学関連サービスから就職試験用論作文やESの添削など、就職関連サービスにフィールドを広げている。長年蓄積してきたテストに関する解法ノウハウと指導経験を生かして、多くの学校で筆記試験対策講座を担当。学生向け模擬テストや企業向け入社テストの制作も行っている。



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