高橋書店トップページ > 15th 手帳大賞 トップ > 15th 手帳大賞受賞者決定(名言・格言)
櫻井 郁子 さくらい いくこ 35歳 会社員私と弟を育てるために、昼は工場勤務、夜はファミリーレストランでバイト。まさに寝る間も惜しんで働きつづけた母も還暦を迎え、今は平穏な日々をすごしています。あの忙しい中、ご飯も手作りだったし、旅行にも連れて行ってくれたし、八つ当たりされた記憶もない……。いったいどうやって時間をやりくりしていたの?と、たずねたときの一言です。
大賞寸評 「時間」と「柔らかい」という意外な言葉を組み合わせた表現が秀逸です。子育てに大変なご苦労があったはずなのに、それを感じさせない力の抜けた言い回しが、かえって強い説得力を生んでいます。現在私たちの社会は、待ったなしで取り組まねばならない様々な問題に直面しています。この言葉はくじけそうな困難を前にしても「もっと工夫してみよう。必ず解決の道はあるはずだ」という勇気をくれます。
吉田 みゆき よしだ みゆき 49歳 主婦 姉が出掛ける前「時間がない!」と言いながら慌しく身支度していました。それを見ていた私の息子(姉にとっては甥)がなにかを捜すようにキョロキョロしながら言った言葉です。
那須 桂 なす かつら 38歳 会社員 トゲのあることばかり言う友人のことを、母に愚痴ったときに言われた言葉。生まれたときからとげとげしい人なんていないのだと母に諭されました。この言葉のおかげで、幅広い人に対して、優しくなったと思います。
優秀賞寸評 時間って、不思議ですね。短くなったり、長くなったり、生まれたり、なくなったり。それを素直に表現していて、誰もが共感してしまう言葉ではないでしょうか。テーマになっていることは大賞と近いのですが、こちらは子どもが言った言葉で、ユーモラスな表現になっているところが面白いですね。
優秀賞寸評 手帳大賞史上最も長い、ユニークな表現の受賞作品です。「サボテンのトゲは生えているのではなく、刺さっているのだ」という逆転の発想が、新しい発見につながりました。誰かを悪く言う前に、立場を変えて色んな角度から考えてみる。そんな人間関係における大切な姿勢を教えてくれる言葉です。
中田 諭志 なかた さとし 49歳 コピーライター子育て真っ最中だった頃の嫁さんの言葉です。歩行者が肩にかけているバッグの角、坂道を猛スピードで下る自転車、不意に近づいてくる酔っぱらい。子供を抱いて歩いていると、それらは我が子に危害を及ぼすかもしれないものだと気付いたそうです。今でも必要とあれば一瞬もひるまず、身を挺して我が子を守るその姿は、最高に優しく、最高に狂暴です。
東尾 緯子 ひがしお あやこ 67歳 主婦「ばっちゃん、人間が死んだらどうなるの?」「おほしさまになるのよ」田舎の夜空を見上げて「ばっちゃん、今日はいっぱい死んでるな」
泉 麻人氏コメントマンガ的な絵が浮かぶユーモラスさと身体を使った体験者ならではのリアルさに魅かれました。くすっと笑った後、愛情の凄味がじんわりと伝わってくる。
椎名 誠氏コメント人が死んだらお星さまになると世界中で子供らへ言い伝えている。美しく夢があっていい。田舎の星空を見上げながら、少年が正直に今思っていることを話している光景が目に浮かぶ。
寺岡 祐輔 てらおか ゆうすけ 70歳 無職いくつになっても母親というのはそういう存在です。私は末期のがん患者ですが、向こうに行っても亡き母がいてくれると思うと心が安らぎます。
母とは、いつもどこかで我が子の帰りを待ち続けているものなのだ。母が待っていてくれるという大きな安心感の中に、私たちは日々生かされている。