
- Q1応募のきっかけは?
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- 延長保育の園児80人。子ども扱いしない主義で、目も耳も大きくしてくれる子どもたちに「朝、起きて何を思う?」と尋ねて。(小林純一さん/名言大賞・大賞)
- 手帳を購入した時に案内が入っていたので興味を持ちました。私の中に大切にしていた言葉をだれかに知ってもらえたらいいなと思い応募しました。(佐藤恭子さん/名言大賞・いとうせいこう賞)
- 毎年、応募させていただいておりますので、習慣というか、趣味みたいなものになっております。(森山淳一さん/名言大賞・東直子賞)
- 毎年日記をつけているのですが、3年分を1冊に書く日記帳を購入した際に、応募用紙が入っていました。日頃から子どもたちの様子や印象に残った言葉(名言、迷言?)も記録しており、応募してみようかなと思いました。(飯塚瞳さん/名言大賞・優秀賞)
- アイデアコンペのホームページを見ていたら、出てきました。一人で何案か出せるとのことなので、おもしろそうだと思い応募しました。(佐藤亘晟さん/名言大賞・優秀賞)
- 自作の日記帳をプロに評価してもらえる機会は手帳大賞しかない!と思って応募しました。(川瀬絢士さん/アイデア大賞・優秀賞)
- 購入した手帳に挟まっていた冊子です。(鈴木美穂さん/アイデア大賞・優秀賞)
- Q2受賞した時の気持ちはいかがでしたか?
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- 受賞の連絡をいただいた時、応募したことを忘れていました。あの時の、娘の世界に向けた言葉を、たくさんの人に知ってもらうことができてとても嬉しく思いました。(佐藤恭子さん/名言大賞・いとうせいこう賞)
- とても驚きました。今回の応募作のご婦人の言葉を聞いて、楽しくするために何かやってみようと思って応募したので、行動して良かったと思いました。(粟飯原純佳さん/名言大賞・平野紗季子賞)
- 非常に恥ずかしい気持ちでいっぱいでしたが、自分にとっての名言が、誰かにとっても名言でもあるんだな、と思いました。(佐藤亘晟さん/名言大賞・優秀賞)
- 妻の自然なかわいらしい感性でいただけたものなので、それがとても嬉しかったです。(横山涼さん/名言大賞・優秀賞)
- 信じられないくらい嬉しかったです。自分のアイデアを目に留めてくださったことに、とても感謝でいっぱいになりました。(平田摩美さん/アイデア大賞・優秀賞)
- 複数応募したので、一体どれが、何を受賞したんだろう、と、そわそわしました。(鈴木美穂さん/アイデア大賞・優秀賞)
- Q3名言はどのように見つけだしましたか?[名言大賞部門]
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- 紙芝居の上演の際、子どもたちが物語に関心を持つように、紙芝居の途中で随時アドリブで尋ねる。すると大人が思いつかない名言を!(小林純一さん/名言大賞・大賞)
- 心の中にある「思い出」という宝箱の中をのぞいていましたら、ひょっこりと思い出(セリフ)がよみがえってきました。(森山淳一さん/名言大賞・東直子賞)
- とても印象的で頭に残っていたからです。「確かに」と肩の力が抜けていったことを思い出します。(粟飯原純佳さん/名言大賞・平野紗季子賞)
- 日頃から主に子どもたちの成長やクスっとしたことなどを日記に書き留めるようにしています。(飯塚瞳さん/名言大賞・優秀賞)
- 素敵だと思った言葉は何となく覚えているので、そのおかげかもしれません。(横山涼さん/名言大賞・優秀賞)
- Q4アイデアのこだわりポイントや苦労した点などは?[アイデア大賞部門]
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- 普段から手帳や日記の工夫やアイデアを自分なりに考えていたので、その中でも“あったらいいな”と思うアイデアを応募させていただきました。こだわりは誰でも使えること。そして、日々の記録を手軽にできる点です。こだわりポイントは「今日あったいいこと」の項目を作ったことです。その日がたとえば運が悪いなと思う日でも、今日あったいいことを1つでも見つければ、まあ今日も悪くなかったな、と前向きになれると思うのです。(平田摩美さん/アイデア大賞・優秀賞)
- 「みんなが使える」「続けたくなる」をテーマに、1日を3単語で表す、1カ月を3単語で表す、1年を3単語で表す、という日記帳を制作しました。単語を記入するだけなので、忙しい大人だけでなく、まだ文字を書けないお子さんの言葉を代筆して記録する育児日記としても使っていただけます。(川瀬絢士さん/アイデア大賞・優秀賞)
- 審査員からの全体講評
- 審査員の一人として、この賞の選考に関わらせていただくたび、思うことがあります。それは、その言葉たちが、「良い言葉」である以上に、手帳に書き留められたとき、それを目にした私たちの明日を、ほんの少しでも良い方向へ変えていけるような力があるのか、ということです。
今回選ばれた言葉たちは、まさにそうした力を宿したものばかりでした。特に大賞の「きょうは誰を喜ばそうかな」という言葉には、まっすぐな利他の精神があふれており、「きょうは」と毎朝問いかける言葉は手帳との親和性も高く、ほんのりと企みのある疑問形も心地よく、読み手が自分ごととして受け取れる力を持っていると感じました。
そのような言葉たちに出会わせていただけたこと、審査員の一人として、改めて心から感謝申し上げます。(平野) - この言葉を私たちに伝えてくださった方々に直接お会いすることができ、生の声を聞くことができて、大変嬉しく思います。皆さん、個性的な方々で、楽しくお言葉をお伺いしました。それぞれが生きてきた中で、さまざまなドラマがあるのだなと思い、その中で、言葉というものは改めていろいろな力をくれるし、人間関係を良くしてくれるし、日々を大切に生きていくための、大切な役割を果たしているのだなと感じました。
私もそれなりに長く生きてきて、残された時間をちゃんと生きようと思っているのですが、肉体はいつかなくなってしまいます。でも、言葉というのは残っていく可能性が高いのですね。どんな言葉を残したら良いかなと思う時に、これまでいろいろなことがあったけれど、多くの人に助けていただいて、楽しい思いや嬉しい気持ちにさせてくれたので、そういった感謝の気持ちと、私がいなくなった後もこの世界が良いものであるように、祈りを込めて言葉を残したいなと思っています。
やはり言葉の根本的な役割は、祈りなのではないかと思っています。皆さんの作品それぞれに祈りを感じました。その時々に発せられた言葉を書き留め、何度も何度も反芻することで、人の気持ちを励ましてくれたり、楽にしてくれたり、楽しくさせてくれたり、くすっと笑えたり、と感情を動かしながら、だんだんと世の中が良いものになるように作用してくれるということを、改めて感じさせていただきました。本当に良い言葉を届けてくださいまして、ありがとうございました。(東) - こういう場で改めて言葉を聞くと、その言葉ひとつひとつが持っている深みや面白みというものが、よりよく伝わってきて、震えるような思いを何度もしました。
皆さんの、素晴らしい言葉を切り取ってくださるその耳、その感覚が素晴らしいのですが、僕らも本当はそういう言葉に日々出会っているんだろうなと思います。出会っているのだけれど見つけられないでいたり、聞き逃してしまっていたり、下を向いていたり、そういったことがあるのかもしれません。そう思うと、何気なく現れている日々の良い言葉をより多くの人に伝える名言大賞があることによって、「聞き取る」という能力を我々は鍛えられているのかもしれません。
来年の第30回に向けて、さらにたくさんの人たちが言葉に耳を傾け、人に耳を傾けるということがもっと多くなれば、これ以上のことはないなと思います。(いとう)
- 審査員の一人として、この賞の選考に関わらせていただくたび、思うことがあります。それは、その言葉たちが、「良い言葉」である以上に、手帳に書き留められたとき、それを目にした私たちの明日を、ほんの少しでも良い方向へ変えていけるような力があるのか、ということです。
