こんにちは。
松浦です。
ある日のこと、通っている理容店の主人にこんなことを聞いてみました。
「仕事でいつも心がけていることはありますか?」と。
なぜなら長年行きつけていながらも、馴れることなく、
常に礼儀正しく、さりげなくこまやかな客への心配りに、
いつも感謝と感動で胸が一杯になるからです。
「添え手という言葉があるように、仕事はすべてその心掛けです」と、
ご主人は微笑みながら答えてくれました。
このとき僕は、「添え手」という言葉を初めて知りました。
何をするにも、いきなり行うのではなく、
まずは必ず手をやさしく添えることで、
次の動作なり、次の行いを相手に知らせること。
そのひと手間をかける。それが「添え手」です。
また、手をそっと添えていることで、何があっても、
すぐに対応したり、支えたりすることができるやさしさとでも言いましょうか。
単なるていねいだけではなく、
そのような心を尽くした所作と、少しだけ先を読んだ親切こそが、
どんな仕事において大事であると、ご主人は教えてくれました。
それを聞いた僕は、仕事においても、暮らしの些細なことにも、
いつも「添え手」を忘れない自分でありたいと思うのでした。
写真は、手帳に書いたギター練習曲のTAB譜です。
「4月になったら彼女は…」。
それではまた。