2021/09/22

今日もていねいに。37

いかがおすごしでしょう。
散歩のたのしい季節になりました。

散歩といえば、
いつもの散歩のコースに本屋さんがあり、
そこで新しい本を物色するのが習慣になっています。

本屋さんでは一時間くらいかな、
あっちを見たりこっちを見たり、
時々、普段見ない棚を見たりしたり、
こんな本があったのか、と驚いたりして、
そうしていると二三冊は読みたい本が見つかります。
あ、やっぱりこの本は読もうと思って引き返したり。

そのときいつも思うのは、
本屋さんで時間を過ごすことの贅沢です。
なんて豊かなことだろうと。

本のタイトルを見ているだけで、
日々の暮らしや仕事に役立つ情報収集もできますし、
本屋さんという知の集合体の中を、
さまよう不思議な気分とでも言いましょうか。

そんな本屋さんからの帰り道は、
たっぷりのインプットに大満足でおなかいっぱい。
選んだ本を早く読みたいわくわく感とともに、
心からいい一日だなあと思うのです。

こうして出会った本は、
ゆっくりと味わって読みます。
それもまた、なんて贅沢なんだろうと思うこの頃。

週に一度の本屋さん通いと読書。
僕の大切な贅沢であり習慣のひとつ。

みなさんはどんな贅沢を?
読書の秋ですね。

それではまた。
今日もていねいに。

松浦弥太郎

エッセイスト、クリエイティブディレクター

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