2021/10/27

今日もていねいに。41

こんにちは。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
急に冷え込んできましたね。
どうぞお大事になさってください。

仕事や暮らしにおける、
目標や夢、課題や約束、希望など、
自分を動かしている「よし!やるぞ」が誰にもあります。
近いものから遠いものまで。

とはいえ「よし!やるぞ」を思うまでは簡単ですが、
その先に進むことは簡単ではありません。
あの人は簡単そうにやっているように見えるかもしれませんが、
「よし!やるぞ」の先にある「どうやって?」に、
悩んだり、困ったり、尻込みしたりするんです。みんな。

こうしよう、こうしたいというアイデアはたしかに大事。
けれども、もっと大事になのは「どうやって?」です。

「どうやって?」を解決してくれるのは「いつまでに?」です。
それは明日までかもしれません。二週間後かもしれません。
一年後かな。三年後かもしれません。今すぐかも?

実はこの「いつまでに」を決められないことが多いですね。
決められないというよりも、決めたくない気持ちがあったりするからです。
「いつまでに」を決めると、難しさ、大変さ、自分の能力、失敗のリスクなど、
いろいろな現実と向き合わざるえないことになるから。

ですから、「いつまでに」を決めずに様子や状況を見ながら、
まあ、やってみよう、でも、むつかしそう、という気持ちになって、
結局、「よし!やるぞ」は「いつか」になってしまう。

そう考えると、仕事においても暮らしにおいても、
いかに「計画」が大切かわかります。
「やる」と「計画」はいつも一緒なんですね。

そうそう、旅行の計画作りって楽しいじゃないですか。
こうやって、ああやって、ここに行って、こうするみたいな。
もちろん、できることできないこと、難しいことはありつつも、
こうすればいいじゃんと工夫しますよね。

ですから「よし! やるぞ」も同じように考えればいいのです。
「よし!やるぞ」も旅のようなものですよね。
そうだ!今、思いつきましたが、
「よし!行くぞ」に変えてみればいい。

目標や夢、課題や約束、希望という場所に行くのです。
いつまでにどうやって行くのか、旅のようにそれを考える。

毎日が旅ですね。仕事も暮らしもあなたの旅。
旅には、楽しみも困難も、学びも試練も、迷いも失敗もある。
出会いもある。自分を変えてもくれる。

いつもありがとうございます。
今日もていねいに。

松浦弥太郎

松浦弥太郎

エッセイスト、クリエイティブディレクター

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