
初めての子育て、うまくいかずに泣いていた。
母になりきれない自分。
母であり、妻であり、子どもであり、だらけたい一人の人間であり、
料理が下手な人間であり、家事が嫌いな人間であり、
誰かの助けに頼ってばかりな人間であり、
ダメな自分を受け入れがたくてもがいていた。
そんなとき、母が言った。
「あなたはたくさんいていいの。どんなあなたも認めてあげなさい。子どもでもいいの。だらけていてもいいの。ときには泣いたって、弱くたっていいの」
どんな私もたくさんの私が存在していていいんだ、と前向きになれた言葉。

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