みなさん、こんにちは。
松浦です。
大人になった今でも絵を描くのが好きなのは、
もっと知りたいという気持ちがあるからです。
たとえば、車を描こうとして、いざペンを持つと、
その車について知っていることと、知らないことがはっきりわかります。
すいすい描ける部分とまったく描けない部分がある。
描けないときは、あきらめないで、その車の特徴をよく見て、
ああ、なるほど、こうなっているんだ、と理解すればいい。
描くというのは、あきらめないこと。
そして、描くということはよく見るということ。
よく見るということは、よくわかるということで、
何かをよくわかりたければ、描いてみればいい。
小さい頃、動物園に行くときは、
必ずスケッチブックを持っていきました。
大好きだったゾウやペンギンの動く姿をよく見て描いてみると、
普段あいまいに描いていたところが詳しく描けるようになって、
ゾウやペンギンのことが、
誰よりも詳しくなった気持ちになって嬉しかった。
僕だけが知っていることを見つけたよ、と。
かぶとむしも描いたなあ。てんとうむしも描いた。
新幹線も描いた。ジャンボジェット機も描いた。ひまわりも描いた。
ワニも描いた。東京タワーも描いた。灯台も描いた。
そうそう、ハンバーガーも描いた。スーパーカーも描きまくった。
僕だけが知っていることを見つけたよ、と。
こんなふうに僕は、好きなものを描きたくて、
穴の開くほどよく見て、見尽くして、
僕だけが知っていることを描いた。
描きたいということは、
そんな発見を忘れないように記録することでもある。
僕は今日も手帳を開いて、
何かを描きたいと思っている。
自分だけの発見を。
それではまた。
今日もていねいに。
追伸1:
字を書くコツは急がないこと。
きれいに書こうとするよりも大事なことだと、
大橋鎭子さんに教わりました。
追伸2:
ハムエッグも大好きだから、
これから描きます。