こんにちは。
いかがお過ごしでしょうか。
最近、読書のかたわら、
本の音読をすることがあります。
毎朝、仕事の前の読書は、
心にやすらぎを与えてくれる大切な習慣です。
ほんの数ページのときもあるし、
没頭して何十ページも読むときもあります。
そこに書かれている言葉や物語を、
ひとつひとつ思い浮かべながら、
ときには映画を観ているように、
ときには自分の心の中の記憶をたどってみたり、
ときにはただただぼんやりしてみたり。
あるとき、幾度も目を落としても、
心に入ってこないことがあり、
ふと思い立ったように音読してみたのです。
そうすると、
おもしろいくらいに言葉や物語が、
はっきりとすっと自分の中に入ってきたのです。
文章を声にして読んでみる。
たったそれだけで読書の新しい楽しみ方を知りました。
懐かしい思いがしたのは、
子どもの頃はこうして本を読んでいたからです。
字を読むことが嬉しかったのでした。
人のいるところでは、なかなかできませんが、
毎日の読書にまたひとつ楽しみが増えたのです。
何度も読んでいるお気に入りの本も、
音読してみるとまた違った発見があるのです。
僕の読書スタイルは、
急がずにゆっくりと読むこと。
進んだり、止まったり、繰り返したり、
そして、ときどき声にして読む。
いつもありがとうございます。
それではまた。
今日もていねいに。
松浦弥太郎