和田 奈美子さん 正面写真

ロングセラーへの飽くなきこだわり

和田 奈美子

書籍事業部 入社20年目

丁寧に、妥協しない本づくり

企画のネタ探し、取材アポ、企画書づくり、クリエイターへの依頼、製作物のチェック、校正、進行管理、編集費の予算配分など幅広いタスクをこなすのが書籍事業部の仕事の特徴です。長く愛される本をつくるために皆一切妥協しません。読者をイメージしながら1冊1冊丁寧に編集しています。例えば、学習書の製作時には、「解説が飛躍していないか?」「どの文章や用語に色をつけたら分かりやすいか」など細かく検討します。読者の理解度を想定しながら、読んでいてストレスを感じさせないことが大切です。このように、どうしたらもっと良くなるのか、もっと喜んでもらえるのかと読者の姿を想像しながら、最後の最後まで粘り強く製作に取り組んでいます。

目標に向かって

10万部を突破する本をつくること、読者満足度の高い商品をつくること。この2つが目標です。当社の販売部は、全国の書店様1軒1軒と密に連携して、書籍事業部や日記事業部がつくった商品を確実に店頭に並べてくれます。そのあとは、商品の力。数ある書籍の中からお客様に選んでいただけるよう、コンセプトを明確にした商品づくりを意識しています。例えば『マンガとクイズで楽しく学べる すごい理科』の製作時は、「勉強がもっと楽しくなる」をテーマにしました。理科の知識で身近な困りごとを解決できる構成にし、子どもの好奇心がくすぐられるよう工夫を凝らしました。
発刊後に子どもたちから想いの詰まった読者はがきが届き、親御さんからも感謝の言葉をいただいた時は嬉しかったです。ほかにも「資格試験に受かりました」といった合格報告のお便りをいただくこともあり、編集者冥利に尽きます。

仕事を楽しみながら

長く愛される本をつくるためには、市場ニーズを意識することが大切です。世の中で何が流行っているか、どんなことに悩んだり困ったりしているのか、常にアンテナを高くしておく必要があります。日々の子育て経験を児童書の企画に活かすこともありますし、就職書の場合は実際に学生にお会いして、勉強方法などをヒアリングした上でレベル設定や問題数を決めていくこともあります。1冊を通して取材先や著者、デザイナー、イラストレーターなど多くの人と関わるため、「人」と「言葉」が好きな人、どんな人とも臆さずに話せる人がこの仕事を楽しめると思います。

1日の流れ

書籍事業部・和田奈美子の1日の流れ。午前9時出勤。メールチェック。午前10時著者・デザイナー・カメラマンなどと打ち合わせ。午前11時企画書の作成。取材やリサーチした内容をもとに考える。午後12時30分昼休憩。午後14時編集、校正、ゲラのチェック。上がってきた原稿・素材を1つの紙面にまとめる。午後18時退勤。

キャリアプラン